短期貸付金と短期借入金

短期貸付金とは、従業員や取引先に対しての貸付金で1年以内に返済されるものです。
計上時は、従業員への場合は従業員貸付金、取引先の場合は取引先貸付金のように科目を分けます。

（借方）短期貸付金　100万円　（貸方）現金　100万円

なお、貸付金に対する利息は受取利息として処理します。
仮に無利息や著しく低い金利で貸し付けると、経済的な利益供与と見なされるので注意しましょう。

また、万が一、1年以内に返済してもらえなかったときは、長期貸付金に振り替えなければなりません。

次に、短期借入金とは、銀行や個人などからの借入金のうち、1年以内に返済するものをいいます。
役員短期借入金・従業員短期借入金のように区別して管理します。

（借方）当座預金　100万　（貸方）　短期借入金　100万

もし、長期借入金の返済期限が1年以内になった場合には、短期借入金に振替をする必要があるので注意が必要です。

なお、預金残高がなくても小切手を振り出すことができる制度に当座借越契約があります。
もし、当座預金がマイナスになった部分については短期借入金で処理することになります。

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