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買い物代行サービス
買い物代行サービスについて考えてみました。
2014年7月30日更新
第94話 買い物代行サービス |
起業君:お届けものですか? 設立ちゃん:昨日ネットで注文したのよ。 起業君:えっ!?昨日ですか? 設立ちゃん:そうなの。即日配達で頼んだのよ。 博士:注文から2~3日で自宅に届くんじゃから、便利な時代になったのう。 起業君:共働き世帯や高齢世帯の増加に伴い、日用品や生鮮品までオンラインで購入する人達が増えてきたようですね。できるだけ早く商品を届けて欲しいという要望も強くなっているらしいですね。 設立ちゃん:宅配業者は大変よね。 博士:そこで今、地域のリアル店舗とオンラインショッピングとを融合する動きが出てきているんじゃよ。 起業君:どういうことですか? 博士:近隣店舗の中から安い商品を探してネット注文すると、注文から僅か1時間以内で配達してもらえるサービスが、アメリカで急成長してきているんじゃ。 設立ちゃん:確かに、ネットショッピングは安い買い物ができるけど、商品が到着するまでに時間がかかるのがネックよね。 起業君:できるだけ早く欲しいということであれば、近隣のお店を利用したほうが良いということですね。 設立ちゃん:どんな仕組みになっているの? 博士:該当地域に店舗がある量販店やディスカウントチェーンと提携して、利用者が専用のスマホアプリで希望の商品を注文するんじゃ。 設立ちゃん:ふんふん。 博士:そして、個人営業の配達員に業務委託する形で、店舗での購入から注文者までの配送を任せておるんじゃ。配達員は、スマートフォンで注文内容を確認して、指定の店で商品を購入した後、自分のクルマや自転車、あるいは電車やバスなどの公共交通機関を使って商品を届ける。配達を依頼するには、25ドル以上の注文が必要で、配達料は5ドルとなっておる。 設立ちゃん:なるほどね。 起業君:でも、宅配サービスって収益性の低い事業ですよね?どこに魅力を感じて、この市場に参入しているんでしょうか? 博士:それは、自前の決済サービスを持っているということかのう。 起業君:自前の決済サービスですか? 博士:例えば、グーグルならGoogle payで代金を決済することで手数料収入を得ることができるから、購入者から受け取る配送料金を業者への報酬に充てても、事業としての採算が見込めるということじゃよ。 起業君:なるほどですね。 博士:一方、提携する店舗側では、スマートフォンからのオンライン注文客は、通常の来店客と比べて客単価が高く、次回以降もリピートする確率が高いなどのメリットがあるのう。まだテスト段階ではあるが。 設立ちゃん:それなら、もっとローカルな店舗での買い物代行を頼みたいというニーズもあるんじゃないかしら? 博士:サンフランシスコの会社では、地方の中小店舗と地域の消費者を結びつけて、1時間以内の即配サービスを展開しているのう。提携先は、飲食店、クリーニング店、パン屋、洋服のリフォーム店などじゃ。配達へのニーズはあるが、自前では行っていない個人経営の店舗じゃな。 設立ちゃん:ふ~ん。 博士:さらに消費者からの要望が特に多いのは、生鮮食品を即日配達しくれるサービスじゃな。 起業君:生鮮食品かあ。 博士:各スーパーは独自の会員制によるネットスーパーを立ち上げているが、生鮮品は品目によって購入先を選別できたほうが、利用者にとっては便利なことから、複数のスーパーを提携先とした買い物代行サービスが成り立つ余地があるのう。 設立ちゃん:でも、生鮮食品は選別が難しいわよね。 博士:配達を担当するのは、トレーニングを受けた後に業務委託される個人事業の配達員なんじゃよ。生鮮品の買い物代行では、鮮度が良いものを目利きできる熟練配達員ほど、固定客が付きやすくなるんじゃ。 設立ちゃん:熟練すれば、固定客もついて、お客様も満足。両方にメリットがあるということね。 博士:ネット通販は、消費者の買い物スタイルを劇的に変化させたけれど、商品を実際に確かめて買えないことと、到着までに数日かかるという欠点は、いかんともしがたいことではある。実際、一部の消費者がリアルな買い物に回帰しはじめている傾向がみられるようじゃ。 起業君:日本では、通販による買い物シェアは約3%で、それ以外は地域のスーパー、コンビニ、量販店、百貨店などを利用しているんですよね。 博士:案外、日本ではリアルな買い物を支援、代行するサービスへの潜在需要は大きいのかもしれんのう。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |