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ゆるキャラ
ゆるキャラについて考えてみました。
2014年7月11日更新
第90話 ゆるキャラ |
設立ちゃん:最近、テレビやイベントで、ゆるキャラをよく目にするわ。 起業君:ゆるキャラブームですからね。 博士:地元キャラクターの日本一を決める、ゆるキャラグランプリ2013には、全国の市町村から、1700体のキャラクターがエントリーをしたそうじゃ。ここ数年で、ゆるキャラによる地域振興が急速に過熱してきたことがわかるのう。 設立ちゃん:すごい数ねえ。 博士:地元キャラクターは、各自治体が独自に企画、デザインしたものが大半で、芸能人などを利用したマーケティングに比べると、広告宣伝にかかるコストを大幅に抑えて、宣伝ができるのが利点じゃな。 起業君:今まで、目立った広報活動ができなかった小規模な市町村でも、キャラクターを使えば、全国ネットのテレビ番組やニュースで露出するチャンスが増えますよね。 設立ちゃん:ゆるキャラ関連で、いろいろな商品が出ているけど、著作権はどうなっているのかしら? 博士:自治体が著作権を保有する地域キャラクターの中でも、企業などへの使用権を許諾するライセンス体系は、それぞれ異なっているんじゃよ。 設立ちゃん:例えば? 博士:熊本県の場合、くまモン関連の商品を製造販売するライセンス料を当面の間は無料としているが、事前に県の審査を受けることが条件なんじゃ。 設立ちゃん:へえ~。 博士:島根県のしまねっこは、自治体、NPO、マスコミ、出版社、旅行会社がキャラクターを利用するのは無償だが、その他の企業が販売する商品に対しては有償許諾で、商品の小売価格×予定生産数の1%をライセンス料として徴収しているのう。同じように彦根市のひこにゃんもライセンス料を設定しておる。 設立ちゃん:そうなんだあ。 博士:今治市のバリィさんは、もともと、今治地方観光協会が、地元の第一印刷という会社に、制作を依頼したものなんじゃよ。 起業君:そうなんですか。 博士:著作権はその印刷会社が所有していて、商品化のライセンス許諾やテレビ出演の依頼受付など、キャラクターのマネジメント業務は、すべて同社が管理しているというわけじゃな。 まあ、ディズニーを筆頭に、民間が著作権を保有するキャラクターより、ライセンス料は圧倒的に割安じゃから、地元キャラクターは中小企業にとって利用しやすいと言えるじゃろう。 設立ちゃん:今一番売れっ子のふなっしーは確か非公認よね? 博士:一般市民が考案し、当初は、市に対して正式キャラクターとしての公認を申し出たものの、断られた経緯があることから、現在でも非公認のままじゃのう。 起業君:でも逆にそれが活動の幅を広げることになっていますよね。 設立ちゃん:そういえば、日本テレビ提携のグッズ販売や、企業CMへの出演なども実現しているわね。 博士:ゆるキャラは、日本発の新文化として生まれたもので、低コストで制作した後、短期で収益化できるところが、従来のキャラクタービジネスとは異なっているのう。 起業君:キャラクタービジネスといえば、LINEでも、個人のユーザーがスタンプを自作して有料販売ができるようになりましたよね。 設立ちゃん:自作スタンプを売りたいクリエイターは、40種類のスタンプをデザインして登録申請を行い、審査をクリアーすれば1セット100円で販売されるのよね。 起業君:売上は、クリエイターとLINEが半分ずつで分配するということでしたね。 博士:1セットの価格が100円で、取り分がその50%では、魅力的な収入とは言えないが、自作スタンプのキャラクターが大人気となれば、他ルートでキャラクターグッズを商品化したりして、新たな収益方法も見えてくるじゃろう。 起業君:たしかにそうですね。 博士:これまで、ライセンスビジネスが展開できたのは、大手の企業や団体に限られていたが、ソーシャルメディアやマーケットプレイスを活用することにより、地方の自治体や個人でも、オリジナルのキャラクターの人気を爆発させて、その価値を高めていくことが可能になってきたというわけじゃな。 設立ちゃん:でも、なんでもかんでもオリジナルのキャラクターを作っても、必ずヒットするわけじゃないわよね。 起業君:先日も、作ったキャラクターが数回しか利用されてなくて、税金の無駄使いだと、テレビで取り上げられていましたよ。 博士:一過性のブームで終わるか、長年愛されるキャラクターに育つのかは、明暗が分かれるところじゃのう。 制作費の高い安いで決まるのではなく、ユーザーが応援したい、一緒に育てていきたいと思う気持ちを抱かせるところに、成功の手掛かりがあるかもしれん。ゆるキャラもAKBも同じじゃな。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |