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ポイント制
ポイント制について考えてみました。
2014年6月19日更新
第86話 ポイント制 |
設立ちゃん:最近、Tカードが使えるお店が増えているわね。 起業君:もともとは、ビデオレンタルのTSUTAYAのポイントカードとしてスタートしたものですよね。 設立ちゃん:でも今や、コンビニやガソリンスタンド、スーパーにレストラン。いろいろな所で使えるわ。 起業君:加盟店で買い物やサービスを利用すると、支払い代金の1%に相当するTポイントを貯めることができるんですよね。たまったポイントは買い物で使ったり、ギフト商品と交換することができるので、うれしいサービスですよね。 設立ちゃん:そのポイント費用は、加盟店がそれぞれ負担しているんでしょう? 博士:ポイントが売上の1%、システム利用料が売上の2%。トータルで3%のポイント費用を負担しているということじゃな。 設立ちゃん:結構大きな負担よね。 博士:費用はずっと払い続ける必要があるので、もともとの利幅が薄い中小業者にとっては、大きな負担になってしまうのう。 起業君:たしかにそうですね。 博士:しかも、自店で付与したポイントが他店で使われたり、貯まったポイントを消化しない顧客も多数いるから、共通ポイントは投下費用に対して非効率な面があるかもしれんのう。 設立ちゃん:そうなんだあ。 博士:コンビニ業界のように、表面的な商品の値引きは行いたくない場合や、タクシー業界のように、料金の定価が決まっている場合には、実質的な割引サービスとして共通ポイントを付与することの効果はあるが、特売セールで集客をしているような小売店では、共通ポイントを導入することの意味は薄いのう。 設立ちゃん:ふんふん。 博士:ポイントの発行方法には2種類があって、一つは、今話していたように、既に普及している全国共通のポイントシステムに加盟すること。もう一つは、その店独自のポイント制度を作ることじゃな。 起業君:小売店の場合なら、その店独自に実施したほうがよさそうですね。 博士:うむ。自店の商品やサービスで賄えるため、コストの負担を抑えながら固定客の満足度を高めることができるのう。サービスの内容も、複雑なものより、シンプルなほうが、消費者からは好まれるじゃろう。 設立ちゃん:例えば? 博士:ホテルであれば、10回利用すると、1回分の宿泊が無料になるといったふうかのう。 設立ちゃん:なるほど。 博士:じゃが、すべての消費者がポイントに魅力を感じて、利用する店を決めているわけではない。宿泊先を選ぶのであれば、ポイントよりも、価格の安さや、駐車場が無料、Wi-Fiが無料、ホテルの立地条件などの項目が上位となっているんじゃよ。 起業君:料金の値引きとポイント付与を併用するよりも、思い切って値引きしたほうが、顧客獲得件数は多くなるかもしれないということですね。 設立ちゃん:でも、ポイントを貯めることを楽しみにしながら、お店を訪れる人達がいるのも事実だわ。 博士:たしかにポイント制度を続けることで固定客が増えていく効果も期待できないことではないのう。 起業君:そういえば、先日携帯会社のKDDIがauウォレットという商品を始めましたよね。 設立ちゃん:スイカのような電子マネーよね? 起業君:ただし、クレジット機能の他にポイントを貯めることができて、いろいろなお店で還元できるんですよ。 設立ちゃん:へえ~。 博士:全国的に知名度の高いポイントシステムに加盟すれば成功するというわけではないのう。ポイントシステムにかける費用や、特典の内容については、各店舗の売上状況、利益率、商品の内容などを考えて、カスタマイズしていくことが必要じゃな。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |