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学習塾
学習塾について考えてみました。
2014年5月20日更新
第83話 学習塾 |
起業君:少子化の影響で教育市場の縮小はさけられない状況ですよね。 博士:確かにのう。じゃが、受験ビジネスはそれほど減少していないようじゃ。 設立ちゃん:どうして? 博士:子供一人にかける費用は、逆に増えるからじゃよ。 設立ちゃん:学習塾ということね。 起業君:集団教室や個別指導、通信教育、家庭教師といろいろ選択肢はありますね。 博士:最近、業績を伸ばしているのは、個別指導のようじゃな。 設立ちゃん:自分のペースにあわせて学習できるところがいいわね。 博士:ただ、担当の講師によって、指導スキルの差が大きいのう。良い先生に当たればラッキーだが、相性によっては、成績向上が見込めないということもでてくるかもしれんのう。 設立ちゃん:う~ん。 博士:それに、小学生・中学生までの指導なら、講師ができる人材は多いが、高校生向けの大学受験指導となると、科目ごとの高度な専門知識が必要となり、個別指導の講師スタッフを広く集めることは難しいじゃろう。 起業君:では、家庭教師はどうでしょう。 設立ちゃん:家庭教師って、富裕層の家庭が利用して、金額も高いというイメージがあるわ。 博士:日本だけではなく、家庭教師は昔からある学習形態じゃな。最近ではオンラインでの指導が容易になってきたことから、価格も下がって、一般層でも利用しやすくなってきているのう。 起業君:良い家庭教師を見つけることには地域格差もありますよね。 博士:うむ。教師の大半は現役の大学生であるため、エリート大学がある都市では、優秀な教師を見つけやすいが、近隣に大学が無い地方では難しいのう。 起業君:そうなると、都会と田舎に住む子どもの教育格差にも関係してきますよね。 博士:そこで、オンラインや映像授業が果たす役割が大きい訳じゃ。 設立ちゃん:たしかにオンラインなら地域を選ばないわ。 博士:さらに今、学校教育の中でも、従来型の集団指導を見直そうとする動きが出始めているんじゃよ。 設立ちゃん:どういうこと? 博士:1人の教師が、多人数に向けて授業をしても、すべての生徒が同じペースで理解できるわけではないため、どうしても落ちこぼれていく子どもが出てしまうじゃろう? 起業君:そうですね。 博士:そこで考案されているのが、反転授業という方法で、学校で行う授業と、自宅での宿題を反転させるんじゃよ。 設立ちゃん:学校で習う前に宿題をするってこと? 博士:そうじゃよ。教師は、授業内容をあらかじめビデオに撮影しておき、宿題として、生徒に自宅で視聴させるんじゃ。そして、翌日の教室で、ビデオの内容に添った練習問題を解かせるというわけじゃ。 設立ちゃん:へえ~。 博士:この方法であれば、生徒は、自分のペースに合わせてビデオを繰り返し見ながら、新しい知識を理解することができるし、教室で練習問題を解くことにより、理解度の確認や、わからない箇所を先生に質問することができるんじゃ。 起業君:なるほどですね。 博士:米国では、反転授業を取り入れる小中学校が増えてきており、日本でも昨年から佐賀県のある市で取り入れている学校があるんじゃよ。 設立ちゃん:そうなんだあ。 博士:小中高校でも、ビデオを授業に取り入れるようになってきており、これからの教育スタイルが大きく変わるかもしれんのう。 起業君:受験勉強のスタイルがオンライン学習へと向かえば、地理的な商圏の壁は取り除かれますよね。 博士:新たなオンライン受験教育のプラットフォームは、まだ進化の途上にあるようじゃのう。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |