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ボーナス制度
ボーナス制度について考えてみました。
2014年5月20日更新
第82話 ボーナス制度 |
設立ちゃん:従業員のモチベーションを上げるのに、何が必要なのかな? 起業君:仕事の満足度とか、報酬でしょうかね。 設立ちゃん:サラリーマンがもらうボーナスってこと? 博士:ボーナスは一時的なものでしかないから、やる気を持続させていくには、従業員の目標を細かく設定して、それを一つクリアする度に、特別な報酬を与えていくシステムのほうが効果的といわれておるのう。 起業君:たしかにそうかもしれませんねえ。 博士:じゃが、最近の日本では、モチベーションを高めるためのボーナスが、逆に、社内の不満を高める因子となっているんじゃよ。 設立ちゃん:どうして? 博士:理由は、正社員と非正社員との間に格差が生じるからじゃ。 起業君:そうかあ。同じ仕事をしていても、正社員には出るボーナスが非正社員には出ないからですね。 博士:従業員の士気を高めるはずのボーナス制度が、逆に、社内のチームワークを悪くする要因となっていたら皮肉な話じゃのう。 設立ちゃん:何かいい方法はないかしら? 博士:海外では、各社員の実績に連動した報酬制度が色々と考案されているが、その中でも、パフォーマンスボーナスといって、会社が用意している当期のボーナス資金を、成績に応じた分配率で支給するものがあるんじゃ。 起業君:成績が芳しくないと、正社員でも貰える資格が無いんですね。 博士:じゃが、がんばれば、役職や地位が低くても上位の分配率を得ることが可能なため、すべての社員に対してモチベーションを高められる効果があるといわれておる。 起業君:なるほどですね。 博士:フィリピンでは、各職員の仕事に対する成果を4段階に評価して、ボーナスの支給額に差を付けているんじゃ。さらに、成果重視のボーナス制度では、個々の成績を追求する自分勝手な行動が増えて、組織の統率が取りにくくなることから、ボーナスの最終的な支給額は個人のパフォーマンスと所属する部署に対する評価の両軸で決められておるんじゃよ。 起業君:これと同様の仕組みを正社員と非正社員の関係にも採用すれば、正社員だけがボーナスを貰えるということがなく、社内全体の士気を高めることができそうですね。 博士:ただし、この制度にも問題点はあるんじゃよ。 設立ちゃん:どんな点で? 博士:仕事の成果には、数字で把握できるものと、できないものがあり、後者についてはどうしても人による評価が必要になってしまうのう。 起業君:たしかに、客観的で公平に評価できる仕組みを作らなければ、結局は不平等な制度になってしまいますね。 博士:報酬ばかりじゃないぞ。もともと、実力主義で信賞必罰を原則とする米国では、有能な人材に対する様々なインセンティブ制度が考案されており、企業は通常の賃金以外に年間で10兆円ものインセンティブを投じておるが、その中のおよそ5割は、非現金の報酬として支給しておるんじゃ。 設立ちゃん:そうなんだあ。 博士:ディズニーランドは非正規社員が多いじゃろう? 設立ちゃん:そうね。 博士:そのため、非正規社員には仕事がオフの日にプライベートで入場できる無料パスを発行したり、新規のアトラクションがオープンする前に体験できるキャストプレビューやパークを貸し切りにして行われるサンクスデーなどがあるんじゃ。 設立ちゃん:へえ~。 博士:米国企業でも、非正社員へのインセンティブとして、自社の商品やサービスを割引で利用できる特典を与えているケースが多いんじゃよ。 設立ちゃん:それはうれしいサービスね。 博士:他にも、リバース・メンタリングといって、人に教えることに喜びを感じる手法もあるんじゃよ。 起業君:若手社員が上司を教える立場になれば、内発的なモチベーションが高まりますね。 博士:心の満足は、金銭的な条件だけではないということじゃな。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |