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データ活用
データ活用について考えてみました。
2014年4月17日更新
第78話 データ活用 |
設立ちゃん:消費税があがってからの消費動向はどうなっているのかな? 起業君:増税前の駆け込み需要が多ければ多いほど、増税後しばらく消費が落ち込むのは当然ですよね。 設立ちゃん:確かにね。 博士:今やどんな業種でもデータを分析して、ビジネスを組み立てることが求められておるのう。 起業君:でも、数字が並んでいるのを分析して、特定の法則を見つけるのは難しいですよね。 設立ちゃん:データ分析なんて、どんな業種でもやってるの? 博士:データの活用が以前から行われているのが、プロスポーツの世界じゃ。野球では、試合の経過をスコアブックに記録して、球団や各選手のデータを統計的に分析することが1970年代から行われておる。 起業君:データは何に利用するんですか? 博士:テレビの場合、単に試合の映像を流しているだけでは飽きも来るし、視聴率を上げることは厳しいんじゃ。そこで、独自の解説やデータを加えて、視聴者がチーム監督になったような感覚を味わってもらうんじゃよ。試合の流れや先行きを予測できれば楽しいし、高視聴率に繋がると言われておる。 起業君:なるほど。 博士:それに、海外では合法的な賭け業者を通して、スポーツ結果を予測して賭けることは一般的な娯楽として行われているため、その判断材料となるデータへの需要も多いということじゃな。 設立ちゃん:どんなデータが集められているのかしら? 博士:作成するデータの内容は、スポーツの種目によっても異なるが、野球では、投手の配球内容、スピード、9分割で示したストライク・ボールなどのグラフィック情報、打球の方向と距離、各選手の守備力や打撃力を統計化したデータじゃな。 設立ちゃん:ふんふん。 博士:サッカーやバスケットボールでは、試合中の各選手の動きをトレースして、ボールの支配率、パスやシュートの成功率などを数値化しておる。どの選手がどのタイミングでボールへ接触して、ドリブルやパスを出しているのかを追跡して、二次データに加工しているんじゃよ。 設立ちゃん:すごいわね。 博士:他には、トレーニングによる選手の疲労度を測定できるシステムも開発されておる。 起業君:へえ~。 博士:選手が胸に装着するセンサーから、心拍数や心電図の変動、中枢神経系、自律神経系の状態を測定することができるんじゃ。 チームのコーチやトレーナーが、PCやスマホアプリで選手全員のデータを一元管理して、トレーニングによる負荷のかけ方が適切か、オーバートレーニングになっていないかが分かるんじゃよ。 また、トレーニングをすると中枢神経系がストレスを感じることから、これを測ることで疲労の回復度を知ることができるようじゃ。 起業君:それなら、航空会社のパイロット、バスやトラックの運転手など、事故のリスクを抱えている職業分野にも需要がありそうですね。 博士:生のデータを収集して、そこから特定の法則を導くためのデータ分析業は、スポーツ分野に限らず、様々なビジネスへと応用することが可能で、今後の成長が期待できる分野じゃのう。 起業君:データ分析は、数百万件、数千万件という顧客の情報を保有する大企業で注目されることが多いけど、スモールビジネスの事業者でも、有意義なデータを掘り起こして、売上の向上に結びつけることができそうですね。 博士:世界一を競うスポーツの世界は、ビッグデータの分析手法を試す絶好の実験場であり、そこでどんなデータが収集されているのかを見れば、数年先に他の業界で採用されるデータ分析の動向を予測することができるのう。 ビッグデータの分析や活用には、様々な切り口があり、求められる分析内容も、業界や企業によって異なることから、大手のITシステム会社から個人のデータサイエンティストまで、この市場で独自の分析手腕を活かすことができるはずじゃ。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |