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中古車業界
中古車業界について考えてみました。
2014年4月10日更新
第77話 中古車業界 |
設立ちゃん:中古車を購入する人の割合が高くなっているって聞いたんだけど‥。 博士:エコカー補助金の制度が導入された時には、新車の購入率が一時的に高くなったが、 20年位前からの推移をみると、増えているのは確かじゃのう。 起業君:消費税も8%になったし‥。 新車だと増税分がそのまま価格に上乗せされますよね。 博士:確かに、中古取引の中でも、個人間での直接取引は、消費税の課税対象にはならないため、 中古車も個人間売買なら8%の節税をすることができるのう。 設立ちゃん:でも、個人間だと事故歴や故障のあるクルマかどうか 確認が難しいわよね。 博士:信頼できる中古車業者や、仲介サービスを探すのが有効じゃな。 起業君:今はネット検索が主流ですよね。 博士:そうじゃな。メーカーの認定中古車サイト等から、希望の条件に合う車を見つけ出して、 問い合わせる消費者が増えているようじゃ。 設立ちゃん:直接お店を回るより、たくさんの中から探すことができて効率的よね。 博士:そのため、正規ディーラーの中古車部門では、購入者の4割以上が遠方からの顧客で、 一度も来店せずに、電話やメールによる確認だけで注文をするケースも多いそうじゃ。 設立ちゃん:へえ~。 博士:近年はオートオークションが普及したことで、中古販売店は、 顧客が探している車種の条件を聞いてから、 該当の車をオークションの出品リストから探して、仕入れることができるようになったんじゃ。 起業君:顧客のほしい車が先にわかれば、希望に沿った車を仕入れることができるので 保有する在庫車の数を減らすことができますね。 博士:中古車販売の実績を急拡大している業者にガリバーインターナショナルでは 最近、買い取りだけでなく、販売にも力を入れるようになっているそうじゃ。 起業君:どうしてですか? 博士:同社のビジネスは、マイカーオーナーから車を買い取り、 それをオークション会場で換金することが主軸になっているが、 愛車の売却者は、次の車への乗り換えを計画している人が大半なんじゃ。 そこで、全国のガリバー店が買い取った車の中で、条件に合うものを見つけて紹介できれば、 オークションの取引値よりも、若干高い価格で、一般客に売ることができるというわけじゃのう。 起業君:なるほど。 博士:ガリバー各店舗が買い取った車両は、通常1~2週間でオークションに出品して売却してしまうが、 この短い在庫保有期間に全国のガリバー店舗をネットワーク化した情報システムを利用して、 一般客への販売が行われているんじゃよ。 設立ちゃん:全国のガリバーのお店の中から希望の車を探すことができるのね。 博士:車名、型式、年式、走行距離などに加えて、 外装と内装の状態が詳しく確認できる画像データも登録されており、 遠方の顧客が実車を見に行かなくても、購入検討ができるようになっているんじゃ。 設立ちゃん:それはいいわね。 起業君:中古車の他にも、ゴルフクラブや家電製品、古本、ブランド品などの 買い取りをするビジネスもありますよね。 博士:これらの中古商材は、消費者からの人気は高いものの、 在庫品の流通や換金ができるオークション市場が整備されていないため、 買い取りした商品は、自社の力で売り捌かなければ、過剰在庫を抱えてしまうことになるのう。 起業君:中古ビジネスは、新品よりも利幅が大きいという特徴があるけど、 大量の在庫が店舗や倉庫に眠ってしまうと、新品の小売業よりも苦戦を強いられるということですね。 博士:じゃが、在庫の回転率を高めたり、円滑に換金できる方法やノウハウを開発することで、 中古品の採算性は改善することはできるんじゃよ。 設立ちゃん:例えば、どんな中古品の価値が高いのかしら? 博士:中古の売買取引が活発に行われていたり、専門のオークション市場が形成されている場合じゃな。 起業君:愛好者やコレクターの人口が多いことも必須ですね。 博士:中古品の流通規模は、商品の分野によっても異なるが、新品の販売量に対して、 1~5割にも満たないのが現状で、その多くは、ネットオークションによって個人間の売買がされておる。 日本のヤフオクだけでも、年間で 7,000億円を超す取引規模があるが、 出品先や売り方を変えるだけでも、商品価値が変動するのが中古品の特徴であり、 特定の中古商材に絞り込んだ取引システムの開発には、未開拓の領域があるということじゃな。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |