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フリーミアム
フリーミアムについて考えてみました。
2014年1月19日更新
第69話 フリーミアム |
設立ちゃん:フリーミアムって、何? 博士:基本的なサービスは無料で提供して、それに関連したオプション機能で収益化するビジネスじゃな。 設立ちゃん:それって、LINEアプリは無料で利用できるけど、スタンプは購入するという仕組みもそうよね? 起業君:人気のゲームアプリも無料で遊べますよね。でも、課金して優良なアイテムを装備しないと、なかなか勝てないらしいですよね。 博士:子供が勝手に課金して、何十万円もの請求がきたことが大きな社会問題になったのう。 起業君:でもネットの場合、無料のサービスやコンテンツだけを利用して、楽しんでいるユーザーが結構多いですよね。 博士:無料サービスだけを使い回すことが得意なフリーライダーと呼ばれる人達も多くて、フリーミアムも当初考えていたよりも収益化が上手くいかないケースが多いようじゃな。無料プランから有料プランへの移行を目的とするフリーミアム型のビジネスが成り立ってないようじゃ。 起業君:ネットは顔が見えないから、有益化できる顧客かどうかの判断が難しいですよね。 設立ちゃん:それに、無料とはいえ、ユーザーからの問い合わせや苦情、サポート対応にコストはかかるし、あまり美味しくないかもね。 起業君:そうですね。いつまでも黒字になる見込みのないサービスを継続していくことはできませんよね。それに、最初から有料プランを選択する人に比べると、無料コースの人は熱意が薄いような気がします。 博士:そこで最近は、フリーミアムのビジネスモデルが軌道修正されてきたようじゃ。 設立ちゃん:どんなふうに? 博士:提供するサービスや機能の一部に無料の部分は設定しておくが、フリーライダーに該当するユーザー層は除外して、収益に結びつく可能性の高い顧客にのみ無料特典を提供するというようにじゃよ。 起業君:なるほど。 博士:ネットビジネスに限らず、リアルなローカルビジネスの中でもフリーミアムの導入例はあるぞ。 起業君:どんなものですか? 博士:米国のレストランでは、キッズイートフリー・プログラムというビジネスモデルがあるんじゃ。子どもの食事代金を無料にすることで、ファミリー客を集客する方法が流行っているんじゃよ。 設立ちゃん:家族で食事するのに子供分が無料になるなら、利用する人達は多いでしょうね。 博士:ただし、大々的に無料の宣伝をすると、結局、店にとっては好ましくないフリーライダーを大量に呼び集めてしまうことになってしまうのう。 起業君:たしかに。 博士:そこで、例えば、特定のクレジットカードや会員カードを所有しているファミリーのみを対象とすれば、少ない負担で、優良な家族のみに無料サービスを提供できるじゃろう。 設立ちゃん:会員カードを有料で購入するとなると、どうかしら? 博士:無料サービスを受けるために、有料のカードを買うのには違和感があるかもしれないが、1~2回の食事で元を取ることができる金額を設定すれば、経済的にみて賢い選択になるじゃろう。そもそもそうした判断ができるのは、貧しくはない中流以上の家庭が多く、レストランにとっては優良顧客という訳じゃ。 設立ちゃん:そうね。 起業君:博物館、美術館、遊園地などでも、有料の会員登録をしてもらい、料金が一律、あるいは無料になる仕組みにすることができますね。施設内の商品販売や飲食売上が伸びるでしょうね。 設立ちゃん:他の近隣施設とも提携すれば、利用者が増えるかもね。 博士:消費者は、無料というキーワードには敏感に反応しやすく、下手な広告よりも高い集客効果を得られるじゃろう。じゃが、その中には収益化が望めないフリーライダーも数多いわけで、事業者にとっては優良顧客にターゲットを絞り込んだ上で、無料サービスを提供することがとても重要なんじゃ。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |