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オリンピック放映権
オリンピック放映権について考えてみました。
2014年1月11日更新
第67話 オリンピック放映権 |
設立ちゃん:もうすぐソチ五輪!楽しみだわ。 博士:メダル獲得の期待ができる種目が多いから、観ごたえがありそうじゃな。 起業君:楽しみと言えば、7年後は東京オリンピックですね。 設立ちゃん:競技場や選手村の建設や整備。建設業界にとっては期待が大きいわね。 博士:建設業ばかりではないぞ。 セキュリティ、通信インフラ、医療施設の整備など、大会に隣接する予算も含めると 約8,000億円が投下される最大級のスポーツイベントなんじゃよ。 起業君:オリンピックの経済効果はどのくらいなんですか? 博士:空港、交通機関、周辺道路、ホテル、観光施設の整備、オリンピック関連商品の販売、観光客による飲食店やサービス業などの需要拡大までを含めると、3兆円ともいわれておるのう。 設立ちゃん:すご~い! 起業君:運営料はどうしているんですか? 博士:大会収入の大きな柱となるのは、テレビ放映料、スポンサー契約料、チケット売上の3つで、近年のオリンピックでは、特にテレビの影響力が非常に大きくなっているのう。 起業君:オリンピックの前に大画面テレビに買い替えるとかよく聞きますよね。でも今回は東京なので、絶対、生で観戦したいです。 設立ちゃん:でも、観たい競技のチケットがとれるかしらね。無理ならやっぱりテレビ観戦になってしまうわ。 起業君:テレビの放映権はどうなっているのですか? 博士:競技場でのテレビ映像の撮影は、開催国のホストTV局が担当することになるが、IOCが放映権を仕切っているんじゃよ。 設立ちゃん:どういうこと? 博士:国際放送センターから配信される放送データを各国のテレビ局が受信して、独自の実況や解説、応援音声などを加えながら、自国の視聴者に向けて放送するんじゃよ。 設立ちゃん:どうして? 博士:どの国にとっても公平で、偏りのない映像内容で送信されるのが原則とされておるからじゃよ。 起業君:なるほどですね。 博士:テレビ放映権は大会運営収入の柱じゃから、IOCはオリンピック開催の度に値上げしているんじゃ。だから、各国のテレビ局は、従来の無料放送だけでは、高騰した放映権の支払いを賄うことができず、一部内容を有料放送へと移行しておるのう。 設立ちゃん:確かに有料放送だと一日中放送しているけど、すべての人達が平等にテレビ観戦できないんじゃない? 博士:じゃがそのおかげで、オリンピックの開催地が、政府からの多額の資金援助つまり国民の税金に頼らなくても済むようになったという利点があるんじゃよ。 起業君:でも2020年までには、インターネットやスマートフォン、タブレットからでも見られるようになっているんじゃないですか? 博士:それも、番組放映権を獲得したテレビ局の系列でなければ実現はできん。そのためには、テレビ局と携帯キャリアとの資本提携が必要じゃな。 起業君:他には公式スポンサーという言葉をよく耳にしますね。 博士:スポンサーになった企業は、五輪マークを始めとしたオリンピックの知的財産を独占的に利用する権利が与えられ、広告宣伝、商品名やサービス名の中でも使うことができるんじゃよ。 設立ちゃん:じゃあ、それ以外の企業が、オリンピック記念セールとか使っちゃいけないの? 博士:うむ。商品やサービス名、広告の中にオリンピックと使うことは、便乗商法として取り締まりの対象になってしまうんじゃ。公式スポンサー以外の業者が、オリンピック開催記念セールと表記して集客を行うことはNGとされる可能性が高いのう。 設立ちゃん:プレーだけでなく、全て公平がオリンピックなのね。 博士:これからオリンピックまでは、オリンピックに関連した商戦が盛んになるだろうが、五輪バブルで終わらせてしまわないことが肝要じゃな。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |