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サバディカル休暇
サバディカル休暇について考えてみました。
2013年10月19日更新
第60話 サバディカル休暇 |
設立ちゃん:秋は連休が多いわね。 起業君:行楽の秋!どこかに出かけたいですねえ。 博士:日本人は働き過ぎと言われるが、労働者の年間休日数は平均106日で、 世界的に大きく見劣りするわけではないのう。 休日の数でいえば、日本よりも米国のほうが劣っているくらいなんじゃ。 起業君:そうなんですか。 博士:土日を除いた、米国の祝日数は年間で10日しかなく、 会社としての夏休みの習慣も無いんじゃよ。 設立ちゃん:でも日本の場合、実際に休暇を取る日数は、 地位の高い人ほど有給休暇の取得日数は多くて、 地位が低いほど少なくなっているわよね。 全員が週休二日とは限らないし‥。 起業君:広い社員に対して、有意義な休暇を与えることは、 金銭的な報酬と並んで、仕事へのモチベーションを高めることができるんですけどね。 設立ちゃん:米国は日本より恵まれているとは言えないといっても、 趣味やスポーツを楽しんでストレスを解消したりと 時間の使い方が優っている感じがするわ。 博士:企業の中にはサバティカル休暇を導入するところも出てきているようじゃのう。 設立ちゃん:サバティカル休暇って何? 博士:ラテン語で安息日を意味する、 半年~1年間の長期休暇のことじゃよ。 設立ちゃん:1年間も!? 博士:サバティカル休暇を取得するにあたっては、 何らかの成果を得るためのプランが必要になるんじゃよ。 たとえば、ボランティア活動による社会貢献や、海外で外国語を学んだり、 グローバルマーケットについて実地の経験を積むことなどが挙げられておる。 休暇中も定期的に会社と連絡を取ることも推奨されているんじゃ。 起業君:最近では、スカイプなどを使えば、旅行の滞在先からでも、 重要な打ち合わせや会議に参加するができますよね。 博士:他に、無給の条件で与えられることもあるんじゃよ。 設立ちゃん:どういうこと? 博士:本来、自分の夢を叶えるために、一年以上かけて世界旅行をするようなケースでは、 会社を辞めて実行するのが普通じゃろう? じゃが、そうしたポジティブな社員は、会社にとっても有益な人材であることが多いため、 無給のサバティカル休暇を与えて、旅行から帰った後の復職を認めているということじゃよ。 設立ちゃん:へえ~。 博士:転職を考えている者には、数ヶ月間の休暇を与えて、 その間に、会社に残るか、去るのかを考えてもらうことにより、頭脳流出を防ぐこともできるのう。 起業君:ふんふん。 博士:さらに、重要ポストに就いていた離職者に対しては、 退職前に半強制的な長期の有給休暇を与えることにより、外部へのノウハウ流失を遅らせるというわけじゃ。 起業君:なるほど。 設立ちゃん:1年間も休暇があったら、何をしようかしら? 博士:近年注目されているのは、新たな文化知識やスポーツ、 技術が習得できる大人向けのサマーキャンプじゃな。 設立ちゃん:例えば? 博士:楽器を練習しているアマチュアプレイヤーを対象に、 プロの講師が6日間の集中レッスンを行うものや 名門ワイナリーでスパークリングの生産を参加者自らが体験できるキャンプを開催しておる。 設立ちゃん:そういえば、英国のハリー王子が1年間のギャップイヤーにより、 アフリカでボランティア活動をしたことが注目されたわね。 起業君:そうそう。東京大学でも今年から入学直後の1年間、ギャップイヤー制度を 導入したとニュースでやっていましたね。 設立ちゃん:1年間休学して、ボランティアや留学、地域おこしをするのね。 博士:ギャップイヤーに有意義な経験をすることが、 学位を取得するのと同等の価値と評価されて、 企業の人材採用でも、そうした人生経験者を優遇するようになってきているようじゃのう。 ポジティブな姿勢で休暇中に、貴重な体験を得ることにより、 それを次の仕事や、新たな人脈作りに活かせるようになる。 想定外の出来事やトラブルが続発する世の中では、 そうした懐の深い人材の価値が高まっていくことになるかもしれんのう。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |