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時間制会議室
時間制会議室について考えてみました。
2013年9月12日更新
第57話 時間制会議室 |
設立ちゃん:よく貸店舗の張り紙を見るけど、空き部屋とか空き家って多いのかしら? 起業君:賃貸ビジネスは増えていると聞いたことがありますよ。 博士:賃貸ビジネスは、家賃が定期的に入ってくるから、老後のサイドビジネスに適しているんじゃよ。ただし、それが物件供給過多を招いているのも事実じゃな。 起業君:難しいですね。 博士:じゃが、これまでに無い不動産賃貸の形態を考案することは可能なわけで、ユニークな物件には、新しい層の入居者が集まりやすいのう。 設立ちゃん:例えば、どんな? 博士:都会で広いオフィスを持つと賃貸料がかかるじゃろう? 設立ちゃん:当然よね。 博士:では、賃貸料の負担を下げるために、何をしたらよいと思う? 設立ちゃん:賃貸料は部屋の大きさもあると思うから、小さい部屋にするとか・・・。 博士:うむ。そこで今、貸し会議室のビジネスが注目されておるんじゃよ。 起業君:会議室だけをレンタルするんですか? 博士:高層オフィスビルなどで空室になっているフロアを貸借して、時間制の貸し会議室として提供するんじゃよ。同じビルに入居している企業にとって、会議室が必要な時にだけレンタルできるのであれば、自前のスペースは必要無くなり、オフィスの一部を解約して、賃料を下げることができるというわけじゃ。 設立ちゃん:なるほどねえ。 博士:借り手の付きにくい工場や倉庫の空き物件を、郊外型の洒落たオフィスに改装することも、新ビジネスとして注目されておるぞ。 起業君:それ、知ってます。ロフトオフィスと呼ばれて、若い起業者の間で人気があるんですよね。 博士:これまでの不動産業界は、オフィス物件を個人の起業家へ貸すことには積極的ではなかったのだが、世界各地でコワーキングスペースが流行ってきたことで、スモールオフィスやシェアリングオフィスの市場にも関わりを持つことの重要性を意識しはじめているようじゃな。 設立ちゃん:コワーキングスペースって何? 博士:古い倉庫ビルなどを、IT対応のオフィス施設に改装して、月額会費制で入居者を募り、フリーアドレスの自由席も提供しておるんじゃ。 設立ちゃん:ひとつの建物にいろんな企業が入れば、情報交換や提携ビジネスなどの話もできそうね。 博士:入居者の中で成功する起業者が登場すると、その繋がりを求めて、新たな入居希望者が増えていくようじゃのう。 起業君:なるほど。コワーキングオフィスには、人脈やビジネスのノウハウも得られるという付加価値があるんですね。 博士:ベンチャー企業のみが入居できるオフィスでは、急成長している会社が多いことから人気が上昇して、入居がキャンセル待ちとなっているところあるらしいのう。 設立ちゃん:地方ではシャッター街と言われるように、商店街の中で廃業する店が増えているというのを聞くけど・・・。 博士:その解決手段として、ポップアップストアといって、1日から数ヶ月の短期間だけ営業する店舗の誘致が注目されておるのう。 起業君:短期間のみ営業できるって利点はなんですか? 博士:家賃が1日単位、1週間単位で提示されているから、店舗にかかる経費を安く抑えることができ、気軽に店舗の経営にトライできることかのう。 設立ちゃん:例えば、脱サラをして飲食店を開業したい人なら、会社を辞める前に、数週間だけレストランを開店してみて、自分の料理が通用するのか、顧客の反応や評価を確かめることもできるわけね。 博士:空き家、空きオフィス、空き店舗など、不動産の休眠物件は、そのままでは無価値同然の扱いだが、賃貸の形態やシステムを変えてみることで、新たな借り手が付いて、高収益物件へと蘇らせることも可能になるわけじゃ。 長期の空き物件については、破格の安さで借りられたり、再生のために公的な助成金を受けられることもあり、 小資本からスタートできる不動産ビジネスとして、個人の起業テーマとしても適しているかもしれんのう。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |