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介護業界
介護業界について考えてみました。
2013年9月4日更新
第56話 介護業界 |
起業君:最近、医師や看護師などの医療系の国家資格を目指す学生が増えているそうですよ。 設立ちゃん:大変な仕事だけれど、高齢化社会だし、資格があれば一生仕事に困らない感じがするわ。 起業君:でも、医療系の学校は学費も高いですよね。 設立ちゃん:それに、今から大学へ行く人ならともかく、中高年からの転職となると、かなり難しいわよね。 博士:介護業界に注目してはどうじゃな? 起業君:介護ですか? 博士:介護職は看護師よりも求人数が多く、転職しやすい仕事といえるのう。それに職場で実務経験を積みながら、キャリアアップがしやすくなっておる。 設立ちゃん:でも、入浴や排泄の介助など仕事が大変なわりに、収入が少ないと言われているわよね。 博士:うむ。確かにそうじゃな。そこで、スタッフとして雇われるのではなく、独立開業を目標にするんじゃよ。 起業君:福祉サービスで適正な利益が得られるのですか? 博士:日本の介護ビジネスは国の介護保険制度によって成り立っていて、利用料金の9割は、保険の財源から支払われるシステムになっておる。 厚生労働省の実態調査によれば、介護サービスの中で最も利用の多い通所介護の平均利用料金は、1人あたり一ヶ月88,000円。 つまり、一日に20人の利用者がいるデイサービス施設では、月に約500万円の売上があり、上手に経営をすれば、10%以上の営業利益を出すことができるわけというじゃ。 起業君:なるほど。 博士:小売業の営業利益率が2~3%という時代に、それだけの利益が平均的に望める業界は少ないはずじゃ。 起業君:たしかに。 博士:じゃが、日本の介護サービスは、公的保険によって利用料が賄われているため、過剰な利益が出るサービスがあれば、介護報酬が見直されるシステムになっておるんじゃ。 設立ちゃん:経営者が努力をして、高利益が出る事業になると、逆に報酬点数が下げられてしまうリスクがあるのね。 博士:それを回避するためには、同じ介護ビジネスの中で、経営の多角化をしていく必要が生じてくるのう。 設立ちゃん:例えば? 博士:居宅介護支援事業所や訪問介護サービス、通所介護サービスなどじゃ。 起業君:介護保険の範囲に留まることなく、新たなサービスを掘り起こすこともできそうですよね。 設立ちゃん:毎日の食事を自宅まで届ける配食サービスや高齢者の髪をカットする理美容サービスはどうかしら。 起業君:介護保険の適応外でも、一人暮らしの高齢者の需要がありそうですね。 博士:介護保険を財源にした、現在の市場規模は約7兆円で、今後も右肩上がりで伸びていくことが確実じゃな。 その分だけ、同業者間の競争は厳しいが、介護サービスの経営ノウハウについて改善できる余地は大いにあるし、異業種で培った経験を介護業界で活かすことは、社会貢献にも繋がるじゃろう。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |