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大学授業料
大学授業料について考えてみました。
2013年5月3日更新
第47話 大学授業料 |
設立ちゃん:何を計算しているの? 起業君:大学の時に借りた奨学金の返済が終わりそうなんです。 設立ちゃん:ああ。大学の授業料って、年々上がって大変よね。 博士:大学の経営も独立採算が求められるようになっておるし、学生が減っても施設維持にかかる費用は変わらないからのう。 起業君:外国の場合、状況はさらに厳しくて、名門大学ほど学費は高くなって、学生の6割が4万ドルもの奨学金やローンを抱えているらしいですよ。 設立ちゃん:多額の借金を抱えてまで大学に行く必要があるのか疑問になってしまうわね。 博士:大学へ進学しなければ得られないのは学歴だが、そこさえ割り切ってしまえば、もっと安価に学べる方法はたくさんあるんじゃよ。 起業君:安く学べる方法ですか? 博士:例えば、オープンエデュケーションというフリーのカリキュラムが登場してきているのう。 設立ちゃん:それ、東京大学の一部でも公開していると新聞記事で読んだことがあるわ。 起業君:へえ~。どんなものですか? 博士:ビデオ撮影した大学の講義などをネットに公開して、無料で受講できるようにしたものじゃよ。 起業君:無料? 博士:ただし、完全に無料で講義を公開するだけでは大学の収益にはならないから、いろいろな仕組みが考案されておる。 設立ちゃん:例えば? 博士:各コースの修了証書や単位取得証明書を有料で発行したり、独自の資格基準や学力テストを実施して、その検定料で収益を得たり、他の大学や高校に学習コンテンツを販売することもできるのう。 設立ちゃん:コースを修了した人に、証明書を有料発行する仕組みなら、学習の途中で挫折した人が学費を無駄にすることはないわね。 博士:ただし、オープンエデュケーションで使われるカリキュラムは、正規の学生が学ぶ授業の一部でしかないから、そこで取得できる修了証明書も、通常の学位より格下の位置付けになるのは必然じゃな。 起業君:ふんふん。 博士:それに、通学するスタイルではないから、脱落者がとても多いことも欠点じゃな。 設立ちゃん:やる気が問題なのね。 博士:じゃが、難関大学のオンラインコースを修了したことは、就職の際、自分の実力をアピールするポイントにはなるじゃろう。 設立ちゃん:オープンエデュケーションを体験して、実際に入学する人が出てくるかもしれないわよね。 起業君:そういえば、入学してからイメージと異なっていたという理由で再受験する人が増えていると聞いたことがあるけど、オープンエデュケーションがいろいろな大学で始まれば、大学選択の参考になるかもしれませんね。 博士:オープンエデュケーションは、高額になった大学授業料を支払えない人たちに学びの場を提供する手法として有効だし、新たな教育サービスを生み出す入り口になるかもしれんのう。 ただし、質の高い教育を継続的に提供していくには、相応の資金が必要じゃから、それをどのように得ていくのかが課題じゃ。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |