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電子書籍
電子書籍について考えてみました。
2013年4月22日更新
第46話 電子書籍 |
設立ちゃん:何を読んでいるの? 起業君:待っていた新刊がやっと出たんですよ! 設立ちゃん:私もさっき購入したわ。電子書籍で。 起業君:最近、電子書籍を読んでいるって人が増えましたけど、どんな違いがあるんでしょう? 設立ちゃん:まずは、在庫や流通コストがかからないから、金額が安いわ。 博士:あとは、一つの端末で多数の蔵書を持ち歩くことができることじゃな。 起業君:なるほど。 博士:電子書籍リーダーも1万円程度に値下がりしたことも、普及の大きな要因じゃろう。 設立ちゃん:新聞も、紙版から電子版へ移行するのかしら? 起業君:そういえば、朝日新聞は盛んに電子版のCMをしていますね。 博士:採算面でみれば、宅配コストがかかる紙よりも、電子化された新聞をオンラインで有料購読してもらうほうが、新聞社にとっては望ましいだろうが、従来型の新聞がすぐに無くなることはないじゃろう。 設立ちゃん:どうして? 博士:新聞業界にとって、折り込み広告が貴重な収入源になっているから、新聞配達をすべて止めてしまっては、広告収入の面で難しいことになるからじゃよ。 設立ちゃん:そうなんだ。他にはどんな利用法があるのかしら? 博士:米国では、自宅からオンラインで電子書籍を借りられる公共の図書館が増えているそうじゃ。 設立ちゃん:図書館!? 博士:会員証のある図書館のサイトへアクセスして、読みたい本のデータを自分が利用しているリーダー端末へダウンロードするんじゃよ。一般的な貸出期間は2週間程度で、その期日を過ぎると、本は自動的に読めなくなる。図書館によって、同時に借りられる本の冊数は決まっているから、早く読み終えた場合は、返却手続きをして、次の電子書籍を借りることも可能というわけじゃ。 起業君:普段利用する図書館と同じですね。 博士:ロサンゼルス公立図書館のサイトでは、電子本の他に、オーディオブック、映画ビデオ、音楽CDなどもオンラインでレンタルすることができるそうじゃ。 設立ちゃん:へえ~。民間のレンタルショップみたいね。 起業君:さっき電子書籍は安いって言ってましたけど、作家の人にとってはどうなんでしょう? 博士:通常の書籍は印刷や製本のコストや、売れ残りの在庫リスクがあるので、出版までには高いハードルがあったが、電子書籍なら誰もが手軽に本を出版することができるから、無名の個人が電子書籍で、いきなりミリオンセラーを生み出す成功例も登場しておる。 設立ちゃん:すごいわね。 博士:ただし、無名の新人が独力で本を売って生計を立てていくには、数多くのオンラインストアに登録したほうが、販売冊数を伸ばすことができるが、オンラインストアそれぞれの登録の仕方が違うので面倒なことは多いのう。 起業君:ふ~ん。 博士:他には税率の違いじゃな。 設立ちゃん:税率? 博士:例えば、アマゾンの場合、電子書籍の標準の印税率は35%で、紙書籍印税率の10%前後と比べて、魅力的な条件として提示されているおるが、本が実際に売れた部数に対する成功報酬型の印税システムとなっておるんじゃ。 逆に、紙書籍は、本を刷った冊数に対して印税が支払われるから、実際に本が売れなくても、印税が入るんじゃ。 起業君:電子書籍の印税システムにある欠点も把握しておく必要があるということですね。 博士:電子書籍は「物」ではなく「情報」として流通する商材のため、著作物再販制による定価販売の規制からは外れている。作者、出版社、電子書籍の販売者が、それぞれの立場で、紙書籍よりも柔軟なビジネスモデルを形成していくことができるかもしれんのう。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |