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アーバンホーム
アーバンホームについて考えてみました。
2013年4月14日更新
第45話 アーバンホーム |
起業君:おいしそうな野菜ですね。採りたてみたいだけど‥。 設立ちゃん:そうなの。どこに畑があるかわかる? 起業君:いいえ。 設立ちゃん:実はビルの屋上で採れたものなのよ。 起業君:ええー? 博士:最近注目のアーバンファームというものじゃな。 起業君:アーバンって都会的という意味ですよね? 博士:うむ。都市の遊休スペースを活かして農業をする形態じゃよ。空洞化した都会の空地やビルの屋上を利用したり、屋内で最新の設備を使って栽培したり、方法はいろいろじゃな。 設立ちゃん:米国では、富裕層や中流層がマイホームを郊外に移動したのが原因で、都心部で空きビルや空地が点在するようになっているらしいわ。 起業君:なるほど。そういうスペースを利用するんですね。 博士:うむ。自治体の管理下にある空地を無償で借り受けて、農業をする団体も出てきているようじゃ。 起業君:アーバンファームの利点は何ですか? 設立ちゃん:空きビルや空地をそのままにするより、防災・防犯面で安心かも‥。 博士:狭いスペースを活用するわけじゃから、大型機械など多額の設備投資をしなくてもよいのう。 設立ちゃん:それに、収穫した物をすぐに都会の消費者に届けられるわ。 起業君:街中のレストランと契約して、新鮮な野菜を提供するのもいいかもしれませんね。 博士:遠距離の田舎や外国の輸入に頼っている場合、災害発生時に流通ルートが断たれてしまうが、都市内なら対応が可能じゃな。 設立ちゃん:でも、いくら自宅に農作業ができるわずかなスペースがあっても、全く経験の無い人がいきなり農業をするのは難しいわよね? 起業君:となると、初心者向けの農業指導やコンサルティング、収穫物の販路開拓をサポートすることも、新たな農業仲介ビジネスとして成り立つかもしれませんね。 博士:プロの農業者の中ではコンサルタントや指導者に転身する人達もいるらしいのう。例えば、「Your Backyard Farmer」は、自前の農場を持たない二人のフリーランス農業者によって経営されていて、有機栽培の指導などやクライアントである個人の家庭農園を、週1回巡回指導しているようじゃ。 起業君:それなら、大学の農学部を卒業した若者でも、自分の農地を持たずに起業をすることが可能ですね。 設立ちゃん:プロのサポートを受けながら、安定した収穫が期待できるわね。 博士:うむ。素人が独力で栽培をして失敗するよりも、労力と時間を無駄にすることがないというわけじゃ。 起業君:アーバンファームは野菜だけですか? 博士:いやいや。魚の養殖も行われておるぞ。例えば、米国の内陸部では、もともと新鮮な魚が手に入りにくい上に、汚染された海や湖よりは、水質管理された水槽で飼育された魚の方が安全と考える人が多いんじゃよ。 起業君:新鮮で安全な食べ物は重要な問題ですからね。 博士:いま欧米に起きているアーバンファームの取り組みは、世界で深刻化してきている食糧不足や価格の高騰に備えた、一つの解決案という捉え方ができるのう。 これからは、プロの農業者と消費者とが協力しながら、地域内での自給自足を目指すことが理想であり、従来の常識に囚われない、農業の手法やスタイルを開拓できる起業家に期待したいのう。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |