会社設立のPROトップ > 稼げる!起業アイディア>第43話
メイド・イン・ジャパン
メイド・イン・ジャパンについて考えてみました。
2013年3月30日更新
第43話 メイド・イン・ジャパン |
設立ちゃん:う~ん。
起業君:どうしたんですか? 設立ちゃん:ほしい家電があるんだけど、迷っているの。 起業君:どんなところが? 設立ちゃん:日本製がほしいんだけど金額が高くて‥。 起業君:なるほど。安いほうはブランドが心配なんですね。 設立ちゃん:そう。すぐに故障や修理じゃ、逆に高くなってしまうでしょ。 起業君:新興国の工場で生産されたものは修理ができない場合もありますしね。 博士:アメリカでは自国の製品を奨励し、雇用の創出に結び付けようとする試みがあるんじゃよ。 起業君:どういうことですか? 博士:消費者が割高な価格でもアメリカ製品を選ぶなら、コストを抑えるために中国などのアジア諸国へ生産拠点を移す必要がなくなり、国内の労働者に高い賃金を払うことも可能になるということじゃ。 起業君:なるほど。 設立ちゃん:日本でもメイド・イン・ジャパンを好む人は多いと思うわ。 起業君:そうですね。もう少し詳しく教えてください。 博士:米国の法律では、製品の生産地を明らかにしなければいけないんじゃ。 でも、商品によっては、海外と国内の部品や材料が混在していたり、製造拠点が分散しているケースもあるじゃろう? 起業君:う~ん。どこまでをメイド・イン・USAとして扱うか、難しいですね。 博士:そこで、原材料の調達先から、その製品が生産されるサプライチェーンの全工程をチェックして、認証シールを発行するビジネスが成り立っておる。 起業君:へえ~。 博士:シールの種類も4種類にわかれていて、どこまで純粋に米国内で生産されている製品なのかを判別することができるんじゃよ。 起業君:それなら誰が見ても、アメリカ製かわかりますね。 博士:犬用の中国製チキンジャーキーが原因で複数の犬に健康被害が出た事件もあって、ペットフード業界でも国産品の価値が高まっておるようじゃ。 設立ちゃん:価格が割高でも、安全なドッグフードを愛犬に与えたいと考える飼い主も多いわよね。 起業君:でも、食品以外のものなら、安さに魅力を感じる人もいますよね? 博士:純国産ジーンズのスモールメーカーでは、消費者へオンライン直販することで、中間流通のマージンを省いて、中国製のジーンズとほぼ同じ値段で販売することを実現しておる。 起業君:なるほどですね。 博士:国内生産であれば、価格が多少高くても、修理の対応ができるという強みもあるしのう。 起業君:そういえば、壊れたら買い換えるしかない商品が増えていますよね。 設立ちゃん:修理より買い換えたほうが安い場合だって多いわよ。 博士:安価な製品ならそれでも良いが、高額で何十年も使うことを前提にした製品はそういうわけにはいかんじゃろう。 設立ちゃん:確かにそうね。 博士:メイド・イン・USAのキーワードで製造業を再生しようとする取り組みは、メイド・イン・ジャパンの製品戦略にも応用できるのう。 高品質、高機能、安全性などをキーワードとした、国内生産への回帰、そして製造業の雇用を増やすことが、本当の意味での経済復興につながるのだよ。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |