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フランス農家から学ぶ第六次産業
日本の農家は守っていく必要があります。日本産農作物の付加価値のあり方について、フランスの農家を手本に考えてみました。
2012年1月21日更新
第19話 フランス農家から学ぶ第六次産業 |
起業君:パーティー盛況でよかったですね。
設立ちゃん:本当に!!お土産にもらったこのワインもおいしかったわ。 残りはまたあとで、いただきましょうね! 起業君:スペイン産って聞きましたけど、フランス産に比べて価格もリーズナブルだと言ってましたね。 設立ちゃん:どうしてフランスワインって高価なのかしら? 博士:それはじゃな、法律で定められた原産地呼称制度で、原料とするブドウの品質管理が徹底されているからじゃよ。 起業君:原産地呼称制度ですか? 博士:うむ。ブドウの品種や畑の最大収穫量、栽培や剪定の仕方、ワインの醸造方法など、様々な規定をクリアしたワインだけが「原産地」を明記して販売できるんじゃ。 その地域で収穫されるブドウを100%使用することは当然としてな。 起業君:ワインに対する信頼性が高ければ、高くても買ってもらえるということですね! 博士:こうした農業方針は、フランスだけではなく、イタリアやスペインにもみられるんじゃ。 オリーブオイルやチーズの品質の検査も厳しいようじゃよ。 設立ちゃん:確かに、スペイン産のオリーブオイル、おいしいって聞いたことがあるわ。 起業君:それに、ワインやオリーブオイルのような加工品なら、一年中売ることができますよね。 博士:そうじゃのう。 そしてその販売方法の一つとして、農園観光事業が増えておるんじゃよ。 ブドウ畑の中にホテルを建てたり、農園内でワインやチーズ作りが体験できたりと、ワイナリーを観光地として集客する試みじゃな。 設立ちゃん:そういえば、以前行ったことがあるけど山梨県にもサントリーやメルシャンのワイナリーがあるわよね。 工場の見学やワインの試飲もできたりして楽しかったわ。 博士:まさに第6次産業化のモデルと言えるのう。 設立ちゃん:第6次産業化!? 起業君:知ってます。 第一次産業は農畜産物、水産物の生産を行うものだけど、第二次産業である食品加工、第三次産業である流通や販売にも、農業者が直接関わって、加工賃や流通マージンを得ることですね。 博士:そう。 第六次というのは、農業本来の第一次産業だけでなく、他の第二次・第三次産業を取り込むことから、足し算して、第6次産業というわけじゃ。 起業君:これからの農業は、飲食業、観光など色々なビジネスの要素を取り入れながら、進化させていくことが大切なんですね。 博士:いやいや、本当においしいワインじゃったよ。 ごちそうさま。 設立ちゃん:あれっ!? 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |