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習慣や文化の違いを超えるITの使い方
設立ちゃんが待ちぼうけをくらい意気消沈のところに、博士から驚くべき話を聞かされて...
2011年11月15日更新
第11話 習慣や文化の違いを超えるITの使い方 |
設立ちゃん:ふぅ~。ただいまぁ~。
起業君:おかえりなさい。なんだかとっても疲れているようですけど‥。 設立ちゃん:実は今日、友達の外国人の知り合いが来日したので一緒に都内を観光して来たの。 起業君:いいですねえ。楽しかったでしょう! 設立ちゃん:観光はとっても楽しかったんだけど‥。 起業君:何かあったんですか? 設立ちゃん:それが、待ち合わせの場所で2時間も待っていたの。 起業君:え~!時間を間違えたんですか? 博士:日本では一度決めた日程に遅れるのは相手に対して失礼というイメージがあるじゃろう?じゃが、メキシコ、ブラジル、アルゼンチンなどの中南米では、 約束の時間に相手が現れないことが多々あるそうじゃよ。 起業君:そんなことがあるんですか!? 博士:一度約束をしても、その後から別の用事が入れば、そちらを優先するのが普通と考えているので彼らはそれを悪いとは思っていないんじゃ。 お国柄というやつじゃな。 設立ちゃん:時間の感覚って、国によって随分違いがあるのかしら? 博士:ラテン(中南米)の国では、日本人の感覚よりも一日の活動時間が、2~3時間は後ろにずれているんじゃ。 ランチが午後2時~3時で、夕食は9時~11時というのが一般的だから、仕事の打ち合わせに指定される時間にも、日本人には驚かされることが多いかもしれんのう。 極端な例では、夜の11時からミーティングということもあるようじゃよ。 起業君:そういえば、友人が取引先のスペインの会社と連絡を取るのに苦労したという話を聞いたことがありました。 博士:スペインの南部など、気候が暑い地域には会社や店舗の営業時間が9時~14時と、17時~20時に分かれている特徴があるのう。 つまり、午後2~5時までは、ほとんどビジネスが動かないんじゃ。 それに、午前11時からの30分は、朝食とランチの間の「メリエンダ」と呼ばれる軽食タイムになっていて、オフィスを留守にしている人も多いので、電話も繋がらないんじゃよ。 メリエンダの習慣はラテン諸国にもあって、カフェコンレチェ(コーヒー牛乳)、ミニ菓子パン、サンドイッチなどの軽食を午前中に1回、夕方にも1回食べることが仕事中でも習慣として守られているので、メリエンダの時間帯は取引相手がつかまらない可能性が大きいということになるのう。 まぁ、最近では、ツイッター、フェイスブック、スカイプのメッセージ機能をビジネスで使うことが普及しており、以前よりも連絡は取りやすくなっているようじゃがな。 設立ちゃん:でも日本だと仕事でSNSのメッセージやチャットを使うのはちょっとくだけすぎる印象があるわね。 博士:海外では、名刺交換さえも省略して、フェイスブックで友達登録をして連絡を取り合うスタイルの商談が増えてきているぞ。 日本のビジネスマンがフェイスブックのアカウントを持っていない、使い方がわからないのでは、立ち後れてしまうかもしれんのう。 最近では国際電話もほとんどかけずに、スカイプによる無料通話が主流になり、スカイプのコンタクト名を個別に取得しておくことも必須といえるじゃろう。 起業君:ITのスキルもそうですが、世界公用語としての英語を攻略することもこれからビジネスの課題ですよね。 設立ちゃん:私も今日、もう少しうまく話したかったわ。 でも、英会話のレッスンって授業料が高くって‥。 博士:一番手軽なのは、NHKラジオの「基礎英語」や「ビジネス英語」を繰り返し聴くじゃが、 最近ではインターネットでも視聴することができるぞ。 それに、正統派のクイーンズ・イングリッシュを学ぶなら、英国BBCの「Learning English」がオススメじゃ。 実際に海外ビジネスを成功させている人の中でも、こういった番組を教材として上手に活用しているようじゃよ。 起業君:ソーシャル系の英語学習サイトも最近充実してきていますよね。 「Lang-8(ランゲート)」というサイトは、無料のコミュニティとして運営されていて、異なる母国語を持つ者同士がお互いの言葉を教え合うためのSNSで、日本人が英語で日記を書くと、 その表現のおかしなところを、英語圏のネイティブユーザーが添削して、正しい表現方法を教えてもらえるんです。 逆に、日本語を習得したい海外のユーザーは、自分が書いた日本語の文章を投稿することで、日本人に添削してもらえます。 設立ちゃん:英作文の実力を磨きたいなら、日本国内のスクールに通うよりも、ローコストで高い効果が期待できそうね。 博士:独学で、ある程度の英語力が身に付いてきたら、実際に英語を使える機会(場数)を増やしたほうがいいのう。 そのためには、スカイプによる英会話レッスンを利用することも良いが、それよりもリアルな経験ができる「フィリピンへの英語留学」という手段も登場してきているぞ。 米国や英国への留学よりも格安で、英語講師(フィリピン人)のマンツーマン指導が受けられるしのう。 しかも受講料に食事と宿泊代(寮)をセットにして、1ヶ月間の留学費用は10万円前後という安さじゃ。 フィリピン講師の英語は、ネイティブとは若干違うため、既に英語が流暢に話せる人にとっては、発音の点が問題になることもあるが、そのレベルにまで到達していない大半の人にとっては、十分な経験を積めるじゃろうな。 起業君:未熟な英語経験のまま米国に留学しても、グループレッスンで話せないまま終わってしまうことが多いと聞きますしね。 安価なフィリピンで英会話の経験を積んだ後に、本場の米国や英国へ行くことも、留学ルートとしては有意義かもしれないですね。 設立ちゃん:「IT」と「英語」を駆使すれば、海外関連のビジネス商機もありかしら? 博士:国際ビジネスを成功させるには、ビジネスのルールやマナーはもちろんのこと、約束の取り方にひとつにしても国によって習慣の違いがあることを十分理解して、経験を積んでいくことじゃな。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |