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おもちゃ屋さん(第6話)
おもちゃ屋さんの現状と、これからの玩具業界のあり方についてのヒントが見出せます。
2009年4月6日更新
第6話 おもちゃ屋さん |
設立ちゃん:う~ん。どうしようかなぁ~。 起業君:どうしたんですか? 設立ちゃん:実は、友人の出産祝いのプレゼントをどうしようか悩んでいたの。 おもちゃがいいかな~と思ったんだけど、数が多すぎてどんな物が良いのかわからないし。 起業君:おもちゃですか。最近はおもちゃ業界も不況のようですね。 設立ちゃん:え?そうなの?トイザらスとか、大盛況だと思っていたのに。 博士:いやいや。ニンテンドーDSのヒットがあるのでそう思うのじゃろうが、DSソフトや本体は、ディスカウントストアやアマゾン等の通信販売でも購入できるようになり、おもちゃ屋の経営はかなり厳しくなっているようじゃ。 起業君:ええ。つい最近も、トイざらスは上場廃止しましたよね。 設立ちゃん:ええ~!そうだったんだ・・・。それは驚きだわ。 起業君:玩具業界も少子化の影響が強いかのように思えますが、実は自分の子や孫に対して 「おもちゃを買ってあげたい」という気持ちは昔より強く、以前と比べて子供一人あたりに費やすおもちゃの購入額は増えているといわれていますね。 博士:うむ。少子化の影響で、一人を大事に育てる。という傾向が強まっているからの。 設立ちゃん:え?じゃあ、おもちゃの購入額が増えているのに、おもちゃ屋さんの経営苦しいのは何故なの? 起業君:知育玩具ですよ。 せっかく子供におもちゃを買ってあげるなら、少しでも知能形成に役立つ良い物を与えたい、という気持ちが強くなっているんです。 思考力や集中力・創造力が養われるようなおもちゃ・・・。そして安全。 結果、木製のシンプルなおもちゃが売れているんです。 ブランド品になると、1万~3万円とかなりの金額になりますね。 設立ちゃん:木製のおもちゃって子供の発育にとってそんなに良い物なの? 博士:そうじゃな。プラスチックのおもちゃでは子供の五感に良い刺激を与えられないという専門家の意見と、欧米で広く普及しているモンテッソーリ教育で、素朴な木のおもちゃを使用していることが影響しているのじゃろう。 設立ちゃん:でも、木のおもちゃって、積み木とかでしょ? おもちゃ屋さんで安く買えるのでは? 起業君:実は、知育玩具や木製玩具は従来のおもちゃとは仕入れのルートが違うので、店主独自の仕入れルートで、ユニークな輸入品をインターネット上で販売できるんですよ。 だから、大手メーカーがその恩恵をあまり受けられないんです。 設立ちゃん:なるほどねぇ。 起業君:欧州では子供に木のおもちゃを与えるという伝統が根付いているので、輸入物の木製玩具は、洗練度が日本製のものと違うみたいです。 設立ちゃん:洗練度? 起業君:ええ。形とか色とかを真似して日本で安くつくることはできるでしょうが、欧州の老舗メーカーのものは『安心・安全』に対する信頼が大きいのです。 有害な防腐剤や塗料を使わないとか、殆どの工程が 手作業で温かみのある物になっているとか。 設立ちゃん:なるほどね~。少し視点を変えるだけで、見えてくる物があるのねぇ。 私も木製玩具の輸入販売を手がけてみようかしら。 博士:ふぉっふぉっふぉ。頑張りなされ。 どんな時でも、その商品を使うユーザー。子供達のことを思って商売するのが成功への近道じゃぞ。 稼げる!起業アイディアを発掘!のTOPへ戻る |