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生きるための戦略
同年代の行政書士の方と、意見交換する機会がありました。
気になる話題は事務所経営についてです。
生活するのが大変な国家資格と言われつつも、開業8年たちました。
ただ、外部環境も変化しますし、
事務所経営は簡単じゃないなと、日々痛感しております。
しかし、行政書士には仕入はありませんし、一応、試験に合格しないと、
この業界に参入できないという縛りもあるわけで、
他の国家資格との業際問題はありますが、
他の民間職種よりは経営リスクは少ないんじゃないかと考えています。
同業者との意見交換で、再確認したのは、
1.業務知識の向上
2.集客力
3.顧客管理の徹底
これが大切なんだなということです。
行政書士業務は、かなり幅広いです。
この8年間で私が遂行した業務は、会社設立、NPO設立、建設業許可、
飲食店許可、ビザ申請、帰化申請、古物商許可、農地法関係、宅建業許可、
電気工事業、解体工事業などなどです。
知人には相続関係を頑張っている人もいますし、
繁華街で風営法絡みに特化している人もいます。
しかし、自分のメインと言えるものは、このうちの3~4業務です。
これから10数年行政書士として頑張っていきますが、
メイン業務により特化していくべきか、
業務の幅を持たせていくべきかは、悩ましいところです。
単に業務知識を向上させるだけでは、生活できません。
お金を稼がないといけませんから、HPを作って、
リスティング広告、SEOを有機的に組み合わせ、
集客力を向上させる必要があります。
広告費用を増やせば、仕事量は増えるのでしょうが、
小人数では、すぐに手一杯になるでしょう。
補助者を増やして、バックヤードを強化しないと、事務所が回りません。
個人の労働に関する考え方にも関わってくるのでしょうが、
小規模事務所が多いことを考えると、あまりリスクを取らずに、
こじんまりと働くことを選択する行政書士が多いのだと思います。
あと年齢や家族のことも考えますね。
20代や独身であれば、攻めの経営をする人も多いでしょうし、
逆に、年齢と共に、守りの経営ってのもあるでしょう。
先日、生き残るための企業戦略という本を読みましたが、
今後は、少子高齢化がさらに進行し、人口も減少します。
相続分野に活路を開く行政書士もいるでしょうが、
国内市場の国際化が進まない限り、おそらく行政書士業務は、
徐々に縮小していくのだと思います。
同業の方とお話しながら、少なくともあと10数年間生き残るために、
外部環境の先を読んで、経営資源を投下していかないとまずいんだろうなと、
改めて考えさせられました。