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領土問題の感想
先月から中国・韓国との争いが激しくなっています。
同じ民主主義国家、韓国とは暴力沙汰は目立ちませんが、
中国は何十もの都市で反日デモが起きています。
というか、反日デモになりすました略奪、暴力が頻発しています。
本来、政府は市民の安全を第一に、こうした暴動を未然に防ぐ、
もし発生した場合は犯罪者を即時逮捕し、治安維持に努める義務があります。
ところが、反日に向かっているエネルギーが政府に向かうことを、
極度に恐れる共産党指導部は、猫なで声でよしよしするだけです。
ただ、中国にとって誤算なのは、暴動から幾日経っても、
日本政府からヘタレたセリフが出てこないことです。
とうとう18日の満州事変勃発記念日を前に、中国側から折れてきました。
尖閣問題話し合いに向けたメッセージを発し、
そして、日本車を破壊した4名を逮捕しました。
日本政府はこのタイミングで交渉のテーブルに着くべきでしょう。
そして、毅然と領有権を主張し、併せて東シナ海の共同開発という
エサを与えるべきと考えます。
また、尖閣を巡る過去の経緯、特に、時の権力者周恩来首相が、
領土問題の先送りを提案したという歴史的事実を、
自国民に対し正確に伝えるように主張すべきです。
中国政府も反日暴動や略奪が頻発する様が全世界に発信されるのは、
好ましいとは思わないでしょう。
日系企業だけでなく、サムスンやロレックスも襲われました。
国内治安に対する不安をもたれ、中国への投資が減少すれば、
中国経済が安定して成長できないからです。
正確な情報を国民に与え、徐々にガス抜きを図ることは、
短期的には弱腰批判を浴びるでしょうが、
長期的には中国の利益に資するでしょう。
私も基本的には中国とは共存共栄を図るべきと考えますが、
それは、同じ価値観を有し、相手の立場を尊重する姿勢を持つことが条件です。
愛国無罪などというフザけたスローガンがまかり通る国とは、
付き合う必要はないと考えます。
韓国も同様ですが、これまで中国政府は、日本を悪者とする教育を行い、
現状の不満が政府に向かわず、日本に向かうように、
うまく日本を利用し、国民を欺いてきました。
また、日本もそうした中国韓国の現状を知りながら、
毅然と日本の立場を主張することなく、曖昧な立場を取ってきました。
韓国中国に対し経済的利権を浸透させることを優先したのです。
しかし、中国韓国の経済が発展し、日本に対し強気に出てくるようになると、
これまでの経済優先、安全保障が二の次という政策が誤っていたと、
ようやく気付くわけです。
これは、右傾化でも何でもありません。
経済よりも安全保障の方が優先される、当然の論理の帰結です。
幸いなことに、韓国経済は日本なくしては成り立ちません。
中国の経済力・軍事力は日本を上回りますが、少なくとも現在は、
地理的優位性・日米安保により、尖閣紛争は日本が優位です。
これ以上、結論を曖昧にしておくと益々、日本が不利になるだけです。
この問題は、与野党一丸となって対処しないといけません。
くだらない足の引っ張り合いは、問題外です。
民主党は政権交代後、日米関係に水を差した失点があります。
尖閣国有化に対するスケジュールにも疑問があります。
しかし、自民党は長期政権下において、領土問題を先送りにして、
利権ばかり漁っていた致命的ミスがあります。
自民も民主も、互いに謙虚になって、
国益を守るために力を尽くしてもらいたいです。