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連用制
衆議院選挙制度改革で、比例定数80減と連用制が議論されているようです。
有権者が二票持って小選挙区と比例に投票するのは、
現在の並立制も小選挙区比例代表連用制も同じですが、
議席の配分方法に大きな違いがあるようです。
なんでも連用制は、まずは小選挙区の結果を基に、
小選挙区での議席獲得が少ない政党から優先的に、
比例代表の議席を配分される計算方法が取られるようです。
読売新聞によると、前回総選挙のデータを基準に連用制の結果を予測すると、
仮に現在議論されている比例定数80減が実行されても、
公明党が21から33に議席が増えるようです。
社民党や共産党も含め少数政党は多少議席が伸び、
これならば比例定数削減の議論に前向きになるでしょうね。
私も連用制導入に賛成の立場です。
もともと小選挙区制を中心に、二大政党政治が理想でしたが、
参議院の存在が政治のダイナミズムを歪めており、
衆議院で3分の2以上の勢力を維持しなければ、
安定的な政治ができない状況に陥っています。
更に悲劇的なのは、現在の併用制の場合、
少数政党は二大政党のいずれかに属し、総選挙を戦わなければならず、
選挙が終わった後も、そのしこりが残る弊害が顕著です。
公明党は自民党と連合で総選挙を戦いますし、
国民新党や社民党は民主党と組んで総選挙を戦わざる得ません。
自民党も民主党も一定の選挙区を少数政党に譲る形で、
選挙協力を実現しているのです。
その結果、総選挙で負けた側は、次期総選挙に勝利することのみを考えた
国会対策が行われ、今の谷垣自民党のように解散一辺倒で、
国民そっちのけの国会運営に終始しています。
別に自民党が落ちぶれたと言っているのではありません。
民主党だって、次の総選挙で負ければ、反対ばかりの政党に堕す可能性が大です。
つまり、今の並立制を続ける限り、感情論ばかり先行して、
国民の生活そっちのけの政治が続くと考えるのです。
もし、日本が大統領制を採用し、参議院を解体するのであれば、
現在の並立制が存在価値があるでしょう。
しかし、参議院の存在が、総選挙の民意を歪めている以上、
自由な国会議論、是々非々の国会運営が期待できる連用制の方が、
日本の国益に合致しているでしょう。