会社設立のPROトップ > ブログ > 2011年4月 >4/22
風評
とても嫌な気分にさせられるニュースを見ました。
福島県から避難してきた住民が、避難先の学校や職場などで
放射能の風評を理由にイジメにあっているようです。
辛い境遇にある人間に対し、心無い仕打ちをすることのできる
情けない人間が社会にはある一定数いますが、
今回のケースでは、知識不足、知能不足から来る放射能に対する怖れが、
過剰な防衛本能となって現れているのかもしれません。
震災から一ヶ月以上経過して、
被災地における避難生活の長期化、認められない一時帰宅、
放射能問題、風評被害、
震災直後に海外から賞賛された日本人の冷静さは影を潜め、
自分や家族を守るのに精一杯で、他者への思いやりに欠ける人間が
チラホラ出始めました。
震災復興への日本国民の連帯感に悪影響を及ぼす可能性があります。
水や電池、カップヌードルの買いだめ、ガソリンスタンドの渋滞。
正しい情報と知識がないと、群集はおかしな行動をします。
まずは政府や自治体が正確な情報を提供して、
冷静な判断や行動を取るように啓発活動することが大切です。
つくば市のように、自治体自らが、避難者に放射能汚染の有無を確認する
検査証明書提示を求めるなんて論外です。
大体、放射能のスクリーニング検査は、被曝した本人の安全確認のために
行うものであって、他者の安全確認のためにするものじゃないのですから。
それに、放射線を浴びた人が近くにいたって、
その人が怪獣のように放射線を吐くわけないし、放射能がうつることもありません。
そもそもつくば市に来る前に、シャワー浴びてるでしょうから、
体に付着した放射能も洗い流れています。
役所なんですから、少しは調べて考えて、行動してもらいたいものです。
福島から来た公営住宅入居希望者に対し門前払いした岡山県も同様です。
猛省を促したいです。
それにしても、弱い人間って多いですね。
ハンセン病患者に対する差別もそうですが、
一歩踏みとどまって、キチンと調べて、自分の頭で考えてから、
責任ある行動ができないものでしょうかね。
世の中にはゴールデンウィークの長期休暇を利用して、福島を含む被災地に
ボランティアに行く人だって大勢いるのです。
放射線量だって広島や長崎の原爆投下に比べれば、
たかが知れているでしょう。
ちょっと過剰反応しすぎ、ビビリすぎです。
放射能問題も電力不足も、短期的に解決する問題ではありません。
自分達のライフスタイルの在り方とも関連付けて、
これらの問題とどう付き合っていくのか、
一人一人がじっくり腰を落ち着けて考えなければならないと思います。