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馬券
日本中央競馬会の事業収益が13年連続の減収で、
純利益は前年比114億円の減少、率にして74%減とのことでした。
1991年のピーク時が純利益2082億円だったので、
当時と比べると50分の1・・・、悲惨な状況ですね。
1991年といえば、トウカイテイオーが皐月賞とダービーを制し、
古馬ではメジロマックイーンが一番強かった頃です。
(ちなみに、トウカイテイオーは私にとって、生涯で一番好きな馬です)
私も当時は、毎週のように馬券を買っていましたし、
メーンレースの購入金額が1万円以下なんて考えられませんでした。
それが、今では年に2~3レース、買うのが関の山です。
そんな私のような競馬ファンが多いのでしょうね。
さて、何故、ここまで馬券が売れなくなったのでしょう。
一番大きいのは、不況の影響でしょうが、
でも、同じギャンブルでも、パチンコ業界はなかなか元気ですよね。
不思議です。
一日の投資金額も定めやすいし、文化的でもあるし、
副流煙の影響も少ないし、ビッグに勝てる可能性も高いし、
換金率もいいし、競馬の方がパチンコよりも圧倒的に魅力的な筈ですが、
しかし、現状では競馬はパチンコに負けています。
中には、昨今の世界進出が進めば、日本の競馬が盛り上がるという意見もあります。
確かに、ドバイワールドカップや凱旋門賞でブエナビスタやヴィクトワールピサが勝てば、
それはとてつもない快挙だと思います。
でも、凱旋帰国したブエナビスタやヴィクトワールピサが出るジャパンカップで、
2万円も3万円も賭けるかと聞かれれば、たぶんそれは無いでしょう。
つまり、厩舎、騎手、生産者などの競馬サークルは盛り上がるけれども、
馬券売上にはつながらないと思います。
日本競馬史上最強であるディープインパクトが活躍していた時も、
馬券は売れていなかったように、世界進出と馬券売上は結びつかないでしょうね。
私は馬券が売れなくなった一因として、馬券が複雑になったこともあると思います。
1991年には単勝・複勝・枠連・馬連しかなかったと思います。
3連単・3連複なんて、購入点数が多くなって、直線でどの馬を応援していいかわからない、
ゴールしても自分が当たったかどうか、イマイチよくわからない、
こんなフィーリングで馬券を買っても、リアル馬券士にはなりません。
それに、3連単で1000万馬券が出ましたーーーなんて騒がれても、
そんな宝くじみたいな馬券、全く現実感無くて、
さて、次は俺も買うか、なんて気にさらさらなれないですね。
リアル感の喪失、これが競馬の不人気、売上の低迷の原因です。